ムッシュかまやつ氏といえば60年代に伝説のバンド「ザ・スパイダース」のメンバーだったことが一般的に有名ですが、クラブカルチャーの流れでいうと「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」がアシッドジャズ・ムーブメントの頃にジャパニーズ・レアグルーヴとして再評価されたこともあり、このように氏に対する印象は人によって様々だということも大きな魅力になっていると思います。
この「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」を演奏しているのがアメリカのファンクバンド<TOWER OF TOWER>なのは有名なお話。この時期の<TOWER OF TOWER>は「Only So Much Oil In The Ground/放題:限りある世界」が収録された傑作アルバム『Urban Renewal』をリリースしたばかり。その空気も反映されたこの曲は、ミッドテンポながらもタイトな演奏により素晴らしいダンスミュージックになっています(今回かまやつ氏と共演するザ・トランプには、数年前の大阪モッズメーデーで体験したそのダイナミックなサウンドに衝撃を受けました。こちらもお楽しみに!)。
そしてなんといってもかまやつ氏による素晴らしい歌詞。特に一つのことに狂ったりする美学を解いた3番、その後に訪れる喪失感を歌った4番。その後、歌詞に浸るリスナーを置きざりにして曲は終わるのですが、その突き放される感じがまあなんとも素晴らしいです。あの坂口安吾も言っているような"突き放し"の仕掛けがあるんですね。
確かに歳を取ったり長くシーンにいると目新しさも感じにくくなるのですが、私は毎年モッズメーデーが開催されるたびにリセットされる感じがあります。そんな意味でもシーンでお馴染みのみなさんも、そして初めての方もモッズメーデーを楽しみましょう!
この曲、
聴けるかな、
聴けないかな。
それは当日のお楽しみということで!
でもフロアは禁煙となっておりますのでゴロワーズはご遠慮ください。
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by modthing
| 2014-05-02 21:32
| MODS