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ダンスクレイズ開催まで10日間を切ったところで久しぶりにブログを更新です。
さて今回は最近私が体験した音楽の繋がりについてのお話。

今回も大須モッドブティックfab chic<ファブシック>で前売りチケットを購入されたお客様にクレイズセットセレクトのCDを差し上げているのですが、本日のテーマはそれに収録されている、あるアーティストから始まりました。そのアーティストはGENE McCANIELS<ジーン・マクダニエルズ>。特典CDに収録した曲は英KENTレーベルの名コンピレーション「MOD JAZZ」でもお馴染みのラテン&ファンキーアッパーチューンの「SWEET LOVER NO MORE」。この曲を収録するにあたってこの人のディスコグラフィーや関連アーティストなどをDiscogsで調べていた時、私はあることを発見しました。

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SWEET LOVER NO MORE - GENE McDANIELS




それは、このジーン・マクダニエルズが後のEugene McDaniels<ユージン・マクダニエルズ>だということです。

ユージン・マクダニエルズとえば、どちらも今ではクラシックとして知られている「アウトロウ」や「ヘッドレス・ヒーローズ」といったレアグルーヴ名盤が90年代から現代に至るまで数々のディスクガイド本に掲載されたので、内容は知らなくてもこのジャケットに見覚えのある方も多いのではないでしょうか。



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OutLow - Eugene McDaniels
ロバータ・フラックへの曲提供でもよく知られるユージーン・マクダニエルズが1970年にアトランティックから発表した本作は、1960年代末に新たなソウル・ムーヴメントとして興った“ニュー・ソウル"の重要アルバム。アコースティック・ギターを効果的に使い、社会的な内容の歌詞をボブ・ディランにも通じる歌やラップで聴かせるなど、ブラック・シンガー・ソングライターとしての個性が溢れ出る。レア・グルーヴとしても人気だ。


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Headless Heroes - Eugene McDaniels
異色のブラック・シンガー・ソングライターのアトランティックでの2作目は、ドラムスにアルフォンソ・ムザーンを起用するなど、全体にジャズ・ファンク色が増し、レア・グルーヴ感も上昇。〈ジャガー・ザ・ダガー〉〈フリーダム・デス・ダンス〉は後にサンプリングされたが、アメリカ社会を鋭く見つめ、その歪みを遠慮なく歌に託す姿勢こそ、ヒップホップ・ジェネレーションがこのアルバムから学んだことであった。




ニューソウルの時代とともに、これまでの音楽とは一転して“政治的な思想”を注入させたのがこれらの作品なのですが、本人の改名同様、あまりに急変した内容に加えCDに収録した曲とこれらのアルバムの楽曲が異なるシーンでDJにプレイされ続けてきたことで、これらを結び付かす要素が遠ざかっていたのかもしれません(もしかすると音楽ファンの方には有名な話なのかも知れませんが)。



それだけでも驚いたのですが、ここからはさらにその先のお話。
先日、ニューヨーク発のブラック・ミュージック専門誌「Wax Poetics」から出版されたディスクガイド本「Re: Discovery」を手に取ってページをめくっていると、一目でそれと分かる美しい夕日のジャケットが載っており、その横に熱心なテキストが書かれていたのでじっくりと読んでみました。

そのレコードはRASAの「Everything You See Is Me」というアルバムで、私が以前DJをしていたサンセットというバーイベントでもよくこのアルバムタイトル曲をプレイしていました。その理由は単純にメロウな音楽と美しい夕日ジャケットがイベント名と重なったから。

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Everything You See Is Me - RASA


このアルバムはヒップホップのサンプリングネタ(例えばTAKE IT EZ - COMMON SENCEやBOOGIE DOWN PRODUCTIONS - BEEF)が入っていることで有名なのですが、その本にはそれに加えて次のようなことが書かれていました。

それは、このバンドを率いているロンドン・マクダニエルズはユージン・マクダニエルズの息子で、ロンドンが17歳の時、クリシュナ寺院関係者に頼まれ信者向けの楽曲を作成することになり、その結果生まれたのがこのアルバムなのだということ。

この事実を知った私はレコード棚の中からRASAのLPを取り出し、レアグルーヴコーナーにあったユージン・マクダニエルズの隣にそっとしまうのでした。




いかがでしたか?
私はこれらの楽曲を異なる時期に知り、異なる場所で購入し、異なるイベントでプレイしてきたわけですが、それぞれがこのように一人のアーティストとその息子のもとに一つに結びついていった瞬間の感動は、音楽を聴いたとき以上のものでした。ここでいえるのが、音楽以外の付加価値や情報は時にそれ以上に面白いということ。私はこのDJ冥利な体験以降、こうしたことを自分が主催するパーティーで多くの人に体験してもらいたいという気持ちが強くなりました。


というわけで、そんな付加価値情報の真偽を巡りマスコミを賑わせている佐村河内守氏と同じ高校を卒業してしまっていたことを知り、ジーン・マクダニエルズがユージン・マクダニエルズと知った時以上に驚愕してしまった私ですが、今回のダンスクレイズのゲストにはそんな驚愕をツイッター上で分かち合ってしまった同高卒のイワギレジェンド氏をお迎えしてお送りします!
みなさまのご来場をお待ちしております!

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■2.21(fri) 10PM start

■club buddha : http://www.clubbuddha.com/

■前売りチケット: 2000yen(with 2drink + CD) / 当日 : 2000yen(with 1drink)

■60'S R&B, SOUL, JAZZ, FUNK and more!

■Guest DJ : iwagi legend

■CRAZE SET! : TAKU / KITAZIMA / MORIMOTO

■前売りチケット取扱店(特典CD付き)
<fab chic>
http://www.facebook.com/pages/fab-chicファブシック/468638863213203
住所:名古屋市中区大須3丁目37-37
電話:052-251-6570


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Re:Discovery - Wax Poetics
アメリカ本国版Wax Poetics の長期人気連載コラムであるRe:Discovery を、日本独自で翻訳したこの書籍には、計75作品のレコード・レビューを掲載。誰もが知る定盤から知られざるレア盤まで、マニア垂涎のお宝盤の数々が、著名ライター各人の愛情に満ちた筆致で紹介されている。全国のレコード・ディガー / 音楽マニアのために作られた「レコード・レビュー本」であり、「レコード・ガイドブック」。Re:Discovery を片手に、レコード・ディギングの旅に出てもらいたい。

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by modthing | 2014-02-12 22:28 | MODS | Comments(0)
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