modthings

modthings.exblog.jp

modthings

モッドの由来になった"モダンジャズ"とは一体何だったか?

名古屋クラブジャズフェスティバル2013開催まで残すところ約2週間となりました。そこで今回から<モッズとジャズの関係性>について書いていきたいと思います。まず今日は、"モッド"の由来になった"モダンジャズ"がいったいどういったものだったか?というテーマでお送りします。



■モッドの語源

まずモッド<Mod>という言葉の由来を説明したいと思います。簡単にいうとモッドとはモダニスト<Modernist>の略称です。そのモダニストはモダンジャズ<Modern Jazz>から来ています。


a0213779_1749887.jpg



リチャード・バーンズの写真集"Mods!"(昨年秋、この写真集についてのバーンズのインタビューがアップされましたね)によればこうあります。

「自分たちの呼び名もこういうモダンジャズ趣味から来ていた。彼らは自らをモダニストと称した」

さらにこちらはロバート・ワイアットによる初期のモダニストについての証言です。

The big difference between the trad jazz people and the modern jazz people, which is where the word 'mod' really comes from - the modernists who went to modern jazz gigs - was that the mod thing tended to be more working class or East End lewish, whereas the trad thing tended to be public school dropouts - …

直訳ではないですが、この頃(50年代中期頃でしょうか)から若者間でジャズの嗜好の違いがあったことがわかります。ビールやサイダーを飲みながら聞くトラッドジャズは、(映画「アナザー・カントリー」にみられるような)パブリックスクールを中退したような人が好んでいたのに対し、労働者階級やイーストエンドの裕福なユダヤ系の若者はモダンジャズを好みました。この証言ではモダンジャズのギグに通う人をモダニストと書いてあります。当時実際にモダンジャズのギグが開催されていた場所はロニー・スコットが経営していた「クラブイレブン」あたりでしょうか。この辺りの話では、1958年のロンドン・ソーホーを舞台にジャズと踊りに明けくれる若者たちの群像を描いた小説「アブソリュート・ビギナーズ」が有名ですね。話をモッドの由来に戻すと、またモダンジャズを演奏するジャズメンを指すモダニストに由来するなどさまざまなのですが、全てにおいて共通していえるのは"モダンジャズ"が関係しているということです。





■モダンジャズとは?

ではモダンジャズとは一体なんでしょう?wikiによるとこうあります。

【モダンジャズ】
モダン・ジャズ (Modern Jazz) とは、一般に1940年代に確立したビバップから1960年代終盤の「電化ジャズ」(主にマイルス・デイヴィスらによって作られた)あたりまでのジャズの総称。但し、一般に電化ジャズ自体は含まない。対応するそれ以前のジャズは、「アーリージャズ」「クラシックジャズ」「オールドジャズ」などと呼ばれる。


この解釈は現代の視点からのものであり、そのため多種多様なスタイルのジャズがモダンジャズとして包括されています。これでは当時のモダンジャズが一体どんなものだったのか分かりませんね。

そこでモッドの由来になったモダンジャズが一体どのようなものだったかを説明をするために、その鍵となるマイルス・デイヴィスのアルバムを紹介したいと思います。





■クールジャズの誕生、ビバップの衰退

1949年、それまでのビバップに対抗する形でマイルス・デイヴィスが一枚のジャズアルバムを作成しました。それが「Birth of the Cool」です。

a0213779_1864733.jpg


私が初めてこのアルバムを聞いた時、それまでモードジャズのマイルスを聞いていたためか、決して洗練されてはいないと感じたのと同時に、どこか50年代中期にアメリカ西海岸で流行するウエストコーストジャズの雰囲気を感じました。その時は知りませんでしたが、本作はクールジャズの原点であるとされ、後の白人主導のウエストコーストジャズへと発展していきます。反対にマイルスはその後、アート・ブレイキーとセッションするなどハードバップへの道を歩みます。

そこで、このアルバムから誕生したクールジャズ、そしてその後のウエストコーストジャズをそれまでのビバップと比較すると、ビバップ(チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピー等が有名)が黒人寄りのジャズで演奏が力強く躍動感があったのに対し、クールジャズやウエストコーストジャズは白人ジャズメンが多く(黒人もいる)、知的でエレガンスな要素を持っていました。つまり両者は正反対だたんですね。

次にマイルスが向かった先のハードバップの説明をしたいと思います。ハードバップとは、モダンジャズの一つでアメリカ東海岸において1950年代半ばをピークに1960年代まで続いたスタイルです。チャーリーパーカーの死後、斜陽になっていたビバップに代わり台頭してきたハードバップはより洗練されたものとなり、アフロ・キューバン/ラテン音楽の要素も取り入れラテン・ジャズやアフロキューバンジャズにも発展していきます。


・ビバップ(モダンジャズ)・・・モダンジャズの源流
・クールジャズ、ウエストコーストジャズ(モダンジャズ)・・・ビバップに対抗する形で現れた(洗練)
・ハードバップ(モダンジャズ)・・・ビバップの衰退で姿を現した(洗練)

今までに挙げてきたジャズをこのようにまとめてみると、現代のモダンジャズの定義では、これらスタイルの違うジャズ同士でも一括りにされていることがわかります。





■結局、モッドの由来になったモダンジャズとは何だったか?

ここに、リチャードバーンズの写真集"Mods!"に書かれてある初期のモダニストが聞いていたとされるジャズメンを並べてみます。

モダン・ジャズ・カルテット<Modern Jazz Qualtet>
チャーリー・ミンガス<Charlie Mingus>
ジェリー・マリガン<Jerry Mulligun>
デイブ・ブルーベック<Dace Brubeck>

これらから、モダニストは全てビバップ以降のジャズ、つまりハードバップ、クールジャズ、ウエストコーストジャズ等を好んでいたことがわかります。

グラハム・レンツによると、1950年代中期から後期にかけて、イギリスではトラッドジャズが流行っていましたが、ユダヤ系の中産階級のモダニストはモダンジャズをいち早く、それもビバップにも対抗する形で聞いてたという記述があります。(ビバップは50年代辺りには斜陽になっていた)

これらから結論付けると、モッドの由来になったモダンジャズとは、(現在の解釈ではビバップもモダンジャズに含まれるが)ビバップに変わって新しく台頭してきたスタイルのハードバップやクールジャズ、ウエストコーストジャズあたりの"洗練"されたものだっだといえます。





■映画「好奇心」にの冒頭について

a0213779_187467.jpg

余談ですが、「死刑台のエレベーター」や「地下鉄のザジ」で有名なルイ・マル監督の半自伝的映画に「好奇心」という作品があります。フランスのブルジョワ階級の14歳の主人公は酒もタバコもやるけど不良でもないし、子供でも大人でもない生意気な少年です。(そしてその兄弟の着こなしや趣味の良さは初期のモッドに通じるところがある) それを表しているシーンがこちら。
a0213779_17494696.png

a0213779_1749415.png

映画の冒頭で友人とジャズレコードを万引きするシーン前後に少年がいうセリフです。「古いジャズはみんな同じだ」という少年。しかし、その直後に発するチャーリー・パーカー(バード)もまた新しいJAZZとは少し違います。なぜなら映画の設定が1954年のフランス、ディジョン。その頃にはビバップは既に斜陽となっていました。(1955年にチャーリーパーカー死去) ここはバードではなく、同年にパリでコンサートをするジェリー・マリガンに差し替えると、この少年に初期のモダニストとの類似性を見出すことができると思います。






■ウエストコースジャズとファッション

話は少し変わりますが、ジャズとファッションについてこんな証言もあります。これを読んだとき、スタイルカウンシル時代の特にミック・タルボットを思い出しました。彼のファッションセンスは、ただ単にIVYルックを取入れていたのではなく、こうした"ジャズというフィルターを通したIVY"から大きく影響を受けているのだと感じました。

"The jazz culture was an Ivy League culture. Chet Baker and all those people wore Ivy League from the early '50s. They were your(Mod) idols so you wanted to wear what they wore."  John Simon





■パシフィック・ジャズとウィリアム・クラクストン

そんなウエストコースト・ジャズの代表レーベル「パシフィック・ジャズ」のLPでは、大学在学中から写真とアートを担当したというウィリアム・クラクストンによるアートワーク作品を楽しむことができます。それらはどれもウエストコースト・ジャズのサウンドと同様に若々しさと瑞々しさを持っており、中でもクラクストンがチェット他ジャズメンをヨットに載せて撮影した「チェットベイカー・アンド・クルー」は今も尚輝きを放っています。

a0213779_1864336.jpg


そんな彼のパートナーは、あのペギー・モフィット。ジャズサックス奏者ルー・ドナルドソンの1967年の作品「アリゲーター・ブーガルー」のジャケットで見せる奇抜な髪型と"メイク"が60'sファンにはお馴染みですね。

a0213779_1863972.jpg







さて、モッドからジャズ、そして最後は髪型に"メイク"まで書きましたが、"メイク"といえばこちらに耳寄りな情報があります。


【特別企画】名古屋クラブジャズフェスティバル2013イベント当日に、特別企画が実現!!!数々の女性誌やインターネットサイトでベストコスメを受賞してきた、大人気のコスメティックブランド、MAYBELLINE NEW YORKとのコラボレートが実現しました!なんと!!!来場者全員にMAYBELLINE NEW YORKの商品をプレゼント致します!!!商品の内容は…お楽しみに!!!
http://www.maybelline.co.jp/

a0213779_18105147.jpg


我々ダンスクレイズも参加する、2月2日(sat)に開催される名古屋クラブジャズフェスティバル2013の来場者全員にMAYBELLINE NEW YORKの商品をプレゼント。

ということで、モッドガールもモダニストも是非このフェスティバルに遊びに来てみてはいかがでしょうか?1,000円もお得な前売りチケットはブルードレスやチケットぴあでも取り扱っています。(下記リンクにてご確認ください)











NAGOYA CLUB JAZZ FESTIVAL 2013





a0213779_17512195.jpg

名古屋クラブジャズフェスティバル2013
http://www.nagoyaclubjazzfestival.com

a0213779_17512354.jpg

NAGOYA MODS
http://www.facebook.com/NagoyaMods

[PR]
by modthing | 2013-01-18 14:08 | MODS | Comments(0)
ブログトップ