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シナトラのボタンダウン

一般的にボタンダウンシャツとは、ブルーのオックスフォード地、襟の先端を小さなボタンで留める形のシャツでアメリカントラディショナル・スタイルのシャツの代表的デザインでアメリカのアイビーリーグの学生たちの間で流行したシャツとして知られている。


そしてこのシャツが生まれた経緯はこうだ。
20世紀に入ってすぐの頃、アメリカはニューヨークの紳士服の老舗「ブルックス・ブラザース」の創立者で当時既に引退していたジョン・ブルックスが、英国ポロ競技を観にいった時、選手達がユニフォームの衿が風にあおられてバタバタするのを押さえるために、衿の先にボタンをつけていたのを見て思い立ち、4人の息子達が受け継いでいたブルックス・ブラザースのシャツにその衿を取り入れて売り出したと伝えられている。(ボタンダウンクラブより抜粋)


とはいっても、現代においてこのボタンがその機能を果たしているかというと勿論ノーであり、愛好家たちは大きくわけて次のような点に魅せられているといえる。

1. IVYが持つ制服的/ユニフォームスタイルの魅力。
2. ボタンダウンロールと呼ばれる衿の美しさ。



ところでこのシャツの肝である“襟のボタン”をあえて外すという、その名の通りの外し技があるのをご存知だろうか?というのも先日、ツイッター上でこれがアリなのか、ナシなのかという議題が持ち上がったので、それ以来このブログでも扱ってみたい話題の一つとして頭の隅で引っかかっていたのだ。私もこのシーンに入ったときに、当時のサンセットリーダーFさんから「じゃ、BDシャツの襟ボタンを外すのはナシなんだね」と言われ「ナシですね」と答えた記憶がある。でも今となっては自分もよくやるし、振り返ってみると無知もいいとこである。それはさておき、そんな自分の好みよりももっと先の次元、つまり「モッド的にはどうなのか?」ということを知るにあたって、今回いくつか文献をよんで参考になるものが見つかったのでここに紹介したい。


クラスメートがフランクシナトラのLPを持っていた。音楽はまるで興味はなかったが、スーツにボタンダウンの襟ボタンを外してスリムブリムポークパイハットをかぶった彼のジャケット写真には完全にやられたね。


とは、後にスエードヘッドとなった人物のティーン時代の回想である。フランク・シナトラがファッションのお手本だったとは、なるほど納得である。彼の着こなしの魅力は、このシャツが生まれたアメリカの魅力と、イタリア的な着こなしの魅力をミックスさせている点である。そう、これはイタリア系アメリカ人のシナトラそのものなのだ。回想した彼や当時のモッズたちは、襟のボタンを外すという小技の部分よりも、シナトラのそのブレンディングに魅せられていたのかもしれない。


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by modthing | 2012-06-02 21:17 | MODS
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